ブログ「アジアの真実」のcomments欄にアップさせていただいた『出口のない海』の感想に
その後、原作の確認をして補筆したものを掲載させていただきます。

あくまで初見の率直な私的解釈ですのでご容赦を。
また、これから御覧になる方は、内容の詳細も記述しておりますので、慎重に読み進めてください。

全体の印象は、時間軸で言うなら、4分の3は「秀作」。
残りの4分の1が「???」という作品でした。
原作を、今の段階で確認していないので、なんとも言えない所はあるのですが、

着地が実にブザマな作品に思えました。

横山秀夫の原作を、同じ佐々部監督が映像化した『半落ち』は、映像、演出、脚本、キャスティングともにヒドイものだっただけに、今作も期待よりも不安が強かったのですが、
導入部から緊張感のある腰の座った映画に仕上がっていました。

山田-富川、両名の脚本の構成力と、北野武作品でお馴染の柳島カメラマン、そして充実した美術の力を存分に味わうことができました。
市川海老蔵の落ち着いた演技には器の大きさを感じられ、彼の両親役を除けば、キャスティングも概ね成功していたのではないかと思いました。

特攻以上に逃げ場のない「回天」という作戦(兵器)に、主人公たちが乗り込む中盤までは、実に見事でした。
「結構甘い描き方」であることは否めませんが、
戦争の悲劇、狂気が静かに語られ、時折垣間見る戦時の日常の風景にはドキリとさせられ、まさに秀作の趣きでした。

ところが、終盤にさしかかると、「おや?」と思う展開になります。
(要点に´△凌字を振っておきました)

_______これより内容の詳細となります___________
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