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 当ブログは、保守系ブログです。
さらに私は橋下市長を誕生させるべく票を投じた者として、
この度の橋下市長の慰安婦関連発言について、苦渋の断罪をせざるをえません。


「大大大…大失策」として。

(この後、何かトンデモないことが起きて、この災いが福となすような事態になり、この記事を撤回すべき状況が起きることを願うばかりですが…)


李明博(元韓国大統領)と同じ展開

まだ記憶に新しい昨年の李明博氏の暴走迷走を思い出して下さい。

竹島上陸
↓   (思いのほか反発があったので、意地になり…)
天皇侮辱発言
↓   (それなら海外メディアに直接訴えてやる!)
海外メディアを竹島に招待し現地取材させたが
国会で野党から「大々的に紛争地だと広報してしまった」と非難される


橋下市長も李明博も、支持率低下に悩んでいた。
そして、思い切った保守的行動に出た。
一瞬それは、国内の保守層の胸をすく行動であったが
国際的には「暴走」「暴挙」と解釈され、大きなダメージとなって跳ね返ってくる。

止める声に耳をかさず、さらに踏み込んでさらに傷口を広げ、
ようやく失敗に気づく。
最初の勇ましさはどこへやら、発言はトーンダウンしていく。

ほぼそっくりの展開をしています。
えてして国際紛争は、
無理して点を取りに行った方が(動いた方が)失点になる典型です。


ゲームもルールも理解せずに飛び込んで行った

 

この問題に関する現実的な状況というのは
過去記事「韓国の恐るべき反日活動 in USA」に記載してありますので、詳細をご覧ください。
http://tokelog.jugem.jp/?eid=61

富坂「私、田中上奏文という戦前にあった問題。
  あれとそっくりだと思うんですよね。
  日本はマジメな議論をやりすぎですよ。
  なかったって事を細かく細かく論証しようとするんですが
  誰が世界の人で聞いてくれるかというと、聞かないですから…」

ワシントンの議会で行われているのは「裁判」でもなければ、科学的究明でもない。
政治は裁判ではない。学会でもない。
スキャンダルをネタにして、悪役に回った者を、これでもかと叩く場でしかない。
真実の追求など行われない。
そこは「アウエイ」で、審判も買収されていて、しかも行われているのは「悪者叩きゲーム」なのだから。

さらに、人権問題というテーブルに載せられているのである。
人権は科学を殺す」から、
両者の話を公平に聞いて、科学的に判断するということはなされない。
「スキャンダル・ゴシップ」の世界である。

あえて裁判というなら「痴漢の冤罪」裁判に近い。
被害者と称する側の言い分ばかりが通って、加害者とされた側の話はきいてくれない。明明白白たる証拠を提示しても覆すことが難しい。

細かく歴史論争やってる”つもり”でいるのは日本だけ
そんなことでわーわー主張しても聞いているのは身内だけ
今、この状態では、
反論すればするほど、叩くのに都合のいい言葉が抜き出され
韓国中国の餌食にされる。
敵にネタを与えまくっているだけ。
だから、
保守派は今は静かにしておいた方が得策なのである。


●言葉を抜き出され編集されて悪用されるリスクを考えてなかった

第一次安倍政権時の安倍さんの発言がそうであった。
抜き出されて編集され、意味を変えられて悪用されるのである。
いくら喋っても、真意など報道されない。
日本側の弁明は聞かない。弁明したら叩く。そういう方向性でまとめられる。

この件で口を開いていいのは、
方向性(流れ)を変えた後からである。

橋下さんは、まだ赤信号なのに飛び出したのである。
雨降って足場も悪いのに、危険なルートを強行して滑落したのである。

 

「スキャンダル・ゴシップ」というゲームで解説すれば・・・
1996年当時、
不倫交際をマスコミから非難された石田純一の状態。

石田は、モデルの長谷川理恵との8年余りに及ぶ交際が発覚後
不倫をマスコミから非難され、ゴルフ場でインタビューを受けた際、
「『文化』や芸術といったものが『不倫』から生まれることもある」弁明しました。

この発言の内容自体は間違いではない
しかし、石田を叩くという方向性が決まっていたので
『文化』『不倫』という言葉が抜き出されて、「不倫は文化」というフレーズにまとめられて報じられ、彼は40代を不遇の中で低迷することになる。

立場が悪い側の反論・弁明は、言えば言うほど悪用される
「悪者」役を着せられた時点では
何を弁明しようが、全て叩くための道具にされてしまう。

「世界に届け」と投げた言葉が、跳ね返されて爆弾となって日本国土に降り注ぐ。
言ったことは全て味方のダメージになり、敵の得点になる。

それが今現在のルールなのです。
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●話を聞いてもらいたい相手の機嫌を損ねた

アメリカは、自国に都合の悪い事実は全力で潰しにくる
枯葉剤問題が大きくなった時、捕鯨問題を立ち上げてキッシンジャーが潰したという話は有名である。
(田原総一郎氏は、その当時アメリカでその現場にいたとテレビで述べている)

それなのに、
「オマエもやってただろ!」なんて論法で向ったら間違いなく潰される。
余計に日本叩きが激しくなる。
アメリカ以外の国でも、この件は触れられたくない過去であり、
ややこしい人権問題に抵触するので、
誰もそんな火の粉を自ら浴びたくないので、これに関してはほぼ無視される。


橋下発言のせいで
慰安婦問題が、徹底的に不利になってしまった事実は否めません。
元慰安婦たちを「売春婦である」と反論することが
 ヘイトスピーチに認定されてしまったので、民間レベルでの反論でさえ苦しくなった。
全方位的に、空前絶後の大失策である。

韓国側も、こんなに頭の悪いやり方で罠に飛び込んでくるヤツがいるとは…と驚いた後、バカ笑いしていることでしょう。

皮肉なのは
日本国内のマスコミから総叩きを受けて、返って救われているということ。
日本のマスコミが橋下さんを叩いておかないと、より対外的には印象が悪くなってしまう 。
反論に聞く耳持たない今の国際世論からすると、
日本のマスコミが橋下発言に同調してしまうと、完全に日本は孤立してしまうのです。

どんなに腐っていても、国際世論との繋がりを絶ってしまうと、
「田中上奏文」が招いた最大の失敗…国際連盟脱退…のような道を辿ってしまうのです。

今は、こちらが動いたら負けなんです。喋ったら負け。
騒げば、悪宣伝になって利用される。

これは「情報戦」なのだから、「情報戦」として冷静に戦う。
そのアイディアを考案し、しかるべきところに提供する。
その発想と気構えが必要とされています。

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