当ブログは、保守系ブログです。
さらに私は橋下市長を誕生させるべく票を投じた者として、
この度の橋下市長の慰安婦関連発言について、苦渋の断罪をせざるをえません。
「大大大…大失策」として。
(この後、何かトンデモないことが起きて、この災いが福となすような事態になり、この記事を撤回すべき状況が起きることを願うばかりですが…)
●李明博(元韓国大統領)と同じ展開
まだ記憶に新しい昨年の李明博氏の暴走迷走を思い出して下さい。
竹島上陸
↓ (思いのほか反発があったので、意地になり…)
天皇侮辱発言
↓ (それなら海外メディアに直接訴えてやる!)
海外メディアを竹島に招待し現地取材させたが
国会で野党から「大々的に紛争地だと広報してしまった」と非難される
橋下市長も李明博も、支持率低下に悩んでいた。
そして、思い切った保守的行動に出た。
一瞬それは、国内の保守層の胸をすく行動であったが
国際的には「暴走」「暴挙」と解釈され、大きなダメージとなって跳ね返ってくる。
止める声に耳をかさず、さらに踏み込んでさらに傷口を広げ、
ようやく失敗に気づく。
最初の勇ましさはどこへやら、発言はトーンダウンしていく。
ほぼそっくりの展開をしています。
えてして国際紛争は、
無理して点を取りに行った方が(動いた方が)失点になる典型です。
●ゲームもルールも理解せずに飛び込んで行った
この問題に関する現実的な状況というのは
過去記事「韓国の恐るべき反日活動 in USA」に記載してありますので、詳細をご覧ください。
http://tokelog.jugem.jp/?eid=61
富坂「私、田中上奏文という戦前にあった問題。
あれとそっくりだと思うんですよね。
日本はマジメな議論をやりすぎですよ。
なかったって事を細かく細かく論証しようとするんですが
誰が世界の人で聞いてくれるかというと、聞かないですから…」
ワシントンの議会で行われているのは「裁判」でもなければ、科学的究明でもない。
政治は裁判ではない。学会でもない。
スキャンダルをネタにして、悪役に回った者を、これでもかと叩く場でしかない。
真実の追求など行われない。
そこは「アウエイ」で、審判も買収されていて、しかも行われているのは「悪者叩きゲーム」なのだから。
さらに、人権問題というテーブルに載せられているのである。
「人権は科学を殺す」から、
両者の話を公平に聞いて、科学的に判断するということはなされない。
「スキャンダル・ゴシップ」の世界である。
あえて裁判というなら「痴漢の冤罪」裁判に近い。
被害者と称する側の言い分ばかりが通って、加害者とされた側の話はきいてくれない。明明白白たる証拠を提示しても覆すことが難しい。
細かく歴史論争やってる”つもり”でいるのは日本だけ。
そんなことでわーわー主張しても聞いているのは身内だけ。
今、この状態では、
反論すればするほど、叩くのに都合のいい言葉が抜き出され
韓国中国の餌食にされる。
敵にネタを与えまくっているだけ。
だから、
保守派は今は静かにしておいた方が得策なのである。
●言葉を抜き出され編集されて悪用されるリスクを考えてなかった
第一次安倍政権時の安倍さんの発言がそうであった。
抜き出されて編集され、意味を変えられて悪用されるのである。
いくら喋っても、真意など報道されない。
日本側の弁明は聞かない。弁明したら叩く。そういう方向性でまとめられる。
この件で口を開いていいのは、
方向性(流れ)を変えた後からである。
橋下さんは、まだ赤信号なのに飛び出したのである。
雨降って足場も悪いのに、危険なルートを強行して滑落したのである。
「スキャンダル・ゴシップ」というゲームで解説すれば・・・
1996年当時、
不倫交際をマスコミから非難された石田純一の状態。
石田は、モデルの長谷川理恵との8年余りに及ぶ交際が発覚後
不倫をマスコミから非難され、ゴルフ場でインタビューを受けた際、
「『文化』や芸術といったものが『不倫』から生まれることもある」と弁明しました。
この発言の内容自体は間違いではない。
しかし、石田を叩くという方向性が決まっていたので
『文化』と『不倫』という言葉が抜き出されて、「不倫は文化」というフレーズにまとめられて報じられ、彼は40代を不遇の中で低迷することになる。
立場が悪い側の反論・弁明は、言えば言うほど悪用される。
「悪者」役を着せられた時点では
何を弁明しようが、全て叩くための道具にされてしまう。
「世界に届け」と投げた言葉が、跳ね返されて爆弾となって日本国土に降り注ぐ。
言ったことは全て味方のダメージになり、敵の得点になる。
それが今現在のルールなのです。
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●話を聞いてもらいたい相手の機嫌を損ねた
アメリカは、自国に都合の悪い事実は全力で潰しにくる。
枯葉剤問題が大きくなった時、捕鯨問題を立ち上げてキッシンジャーが潰したという話は有名である。
(田原総一郎氏は、その当時アメリカでその現場にいたとテレビで述べている)
それなのに、
「オマエもやってただろ!」なんて論法で向ったら間違いなく潰される。
余計に日本叩きが激しくなる。
アメリカ以外の国でも、この件は触れられたくない過去であり、
ややこしい人権問題に抵触するので、
誰もそんな火の粉を自ら浴びたくないので、これに関してはほぼ無視される。
橋下発言のせいで
慰安婦問題が、徹底的に不利になってしまった事実は否めません。
元慰安婦たちを「売春婦である」と反論することが
ヘイトスピーチに認定されてしまったので、民間レベルでの反論でさえ苦しくなった。
全方位的に、空前絶後の大失策である。
韓国側も、こんなに頭の悪いやり方で罠に飛び込んでくるヤツがいるとは…と驚いた後、バカ笑いしていることでしょう。
皮肉なのは
日本国内のマスコミから総叩きを受けて、返って救われているということ。
日本のマスコミが橋下さんを叩いておかないと、より対外的には印象が悪くなってしまう 。
反論に聞く耳持たない今の国際世論からすると、
日本のマスコミが橋下発言に同調してしまうと、完全に日本は孤立してしまうのです。
どんなに腐っていても、国際世論との繋がりを絶ってしまうと、
「田中上奏文」が招いた最大の失敗…国際連盟脱退…のような道を辿ってしまうのです。
今は、こちらが動いたら負けなんです。喋ったら負け。
騒げば、悪宣伝になって利用される。
これは「情報戦」なのだから、「情報戦」として冷静に戦う。
そのアイディアを考案し、しかるべきところに提供する。
その発想と気構えが必要とされています。
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先日、矢口史靖監督の新作「ロボジー」を見てきましたが
その感想は後で・・・
とにかくびっくり。
映画の後を追うかの如く
政界のリアル「ロボジー」=田中直紀新防衛大臣が暴走しまくってるじゃありませんか!
矢口監督すげー!
新作「ロボジー」は、野田政権のお粗末ぶりを予言したかのような内容。
防衛大臣ロボットの中は「普通のおじいちゃん」だった!
映画のあらすじ
家電メーカー木村電器の窓際社員、小林、太田、長井の3人は、ワンマンな木村社長から流行の二足歩行ロボット開発を命じられる。
近く開催されるロボット博での企業広告が目的だった。
しかし、ロボット博まであと1週間という時期になって、制作途中のロボットが木っ端微塵に大破してしまう。
困った3人は、ロボットの中に人間を入れてゴマかす計画を立案。
選ばれたのは、仕事をリタイアして久しい独り暮らしの老人の鈴木さん。
しかしこの鈴木さんのとんでもない暴走で、窓際社員たちは大慌て…。
現実の展開
奇しくも「ロボジー」封切りの前日に任命された新防衛大臣「田中ジー」は、嫁が田中真紀子という以外に何の値打ちもない「普通のおじいちゃん」。政界のシルバー人材センターからやってきたこの「普通のおじいちゃん」は、カンペを読み切ること以外に能力はありません。
中国とのパイプがある田中真紀子のダンナを尖閣問題で揺れる防衛大臣枠に入れてゴマかす計画を立案したのは、人を見る目も将来のビジョンもない野田佳彦総理。
しかしこの田中さんのとんでもない暴走で、周辺の人々は早くも大慌て…。
「沖縄に硫黄島」=田中防衛相が発言. 時事通信
http://ceron.jp/url/www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012012300764&g=pol
この「会談」と称されているもの
田中大臣は立ち上がったまま、膝をカクカクとロボットの如く震わせながら、ひたすらに官僚が作った答弁書を読み上げるだけ。
映画のロボジーの方がまだ動きは滑らかでした。
あまりの不甲斐ない姿に仲井真知事が
予備知識不要な易しい質問で、このロボットが正常に動くかどうか確認したところ
上記のトンパチな返答です。
この「会談」に同席した防衛省の金澤事務次官と山内地方協力局長も
↓この表情です。
映画ではこの後、誰も見ていない所で
「鈴木さん!よけいなことはやらないで下さい!」と
ロボットの中のおじいちゃんを叱りつける場面があります。
たぶん、現実の大臣ロボットも、後であの二人に叱られてことでしょう。
「田中さん!よけいなことは言わないで下さい!」と
「田中ジー」は、映画のキャッチコピーそのままに「制御不能」
これからどんな事態を引き起こすことか・・・
何の国家ビジョンもなく場当たり的に人事をやる野田総理の能力も知れたものです。
いや、野田ロボットの中身ももしかしたら・・・
このトンパチ会談の詳細と野田政権の行方については
関西テレビ「ニュース アンカー」
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1134.html
こちらで確認してください。
最後に、映画の感想ですが
アルタミラ・ピクチャーズお得意の「笑いと感動の集団劇」なんですが
今回は笑いが多い分、感動の方がちょっと薄味。
そこがちょっと不満でしたね。
笑いを求めに見に行ったんですが、
「やはり、感動にまさる娯楽はないな」と思いながら家路へ。
しかししかし「ロボジー」は、意表を突く企画で、しっかり笑える映画ですから
輸出もできるし、リメイクもアリな仕上がりではないでしょうか。
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みなさん、フジテレビ映画「ロボジー」を見に行ってやってください。
どうやら韓流宣伝の主役はフジテレビから日テレへ移行したようです。
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